メディアと野次馬
トラックで突っ込んで*1そのあと・・・っていう事件があって
その際にインターネットのとあるサイトを使って生でその時の映像を発信していたそうです。
これに関して色々と話題が上がってり上がってなかったりなんですが、ちょっと思ったことをば。
以下長いので注意。
※個人的すぎるなーと思ったのを全部脚注に送り込んだので脚注多くても気にしないでください><
※残った文章はそれでもあくまで個人的な感想であります。
とりあえず、この事件を知ったのは昨日の朝珍しくテレビをつけた時でそれで報道されてました。
また無差別なんちゃらが起きたんだなーと感じつつぼけーっと見てたんだけど
その時に被害者を救助してたり犯人をちょーど捕まえた後の映像が流されてたんですね。*2
現場のかなり生々しいとこも若干映ってました。
その時に思ったのは、放送局がこういったグロテスクなところを放送していいのかと思いましたねぇ
確かにその事件の悲惨さを伝えるためにも(あと話題性とかも)この映像を入れるのは効果的なんですが
それによって中には毛嫌いする人もいるし、気分が悪くなる人もいるし、
最悪その人のその日のコンディションに影響がでるかもしれないし。
さらには、*3最近の通り魔事件に加えてこの若干過激めの報道がなされることで、
(その事件のイメージが強いために)周りに対する警戒心を過剰に生み出してしまう可能性が増えるんですね。
最近多くなってきたとは言いつつもそれでもまれにしか起きないことだし、
犯罪発生率は外国と比べてすばぬけて低いし。
まぁ警戒心はあったほうがいいんですが、それが過激なものになってしまう問題があるんですね。*4
というふうに、メディア機関などはこういったマイナス要素を考慮して映像を流してほしいもんです。。
さて、こういった映像は野次馬の例の情報発信によってもなされたんですがこれに関して二つ。
まず一つはインタネットの威力です。
ここにも載ってるように、インターネットによって自分たちも情報発信する側に立ちうる
ということがこの事件で強調されてるようなされてないような*5、そういった気がします。
二つ目はその情報発信のモラル(?)について。
野次馬によってグロテスクな映像が流されたということなんですが、
このとき野次馬には理性が働いているとは到底思えません。
こういうのは、例えばすごく近くで火事とか強盗が起きたりして
その時に友達に「やべぇ、近くでなんちゃらが起き*6」とメールで送る*7のと、
衝動性という点でかなり似たことなんですね。
つまり突発的なことで、動転して誰かにそれを伝えることで一種の(完全ではないけど)落ち着きを得る、
というか とにかく自分がいる場をどうにかしたくて行動してしまうものだと思います。
こういった心理が本当にあってるとすれば、野次馬の情報発信というのは相手を考えることは到底無理で、
あとから「不謹慎だ」とか言うのはその心理を考慮していないんですね。
そうなら野次馬に情報発信の倫理(?)を求めるというのはいささか間違えてるんではないかと。
そういえば、映像を流すという点では野次馬の映像とメディアの報道の映像は同じですが、
メディアとインターネットを利用した映像の発信というのには決定的な違いがあります。
インターネットだと撮影者が直に投稿(発信)するんですが、メディアだと撮影者のほかに
第三者のようなとこがその映像を流すかとかどう編集するかとか決めるということです。
ということはインターネットでの映像には衝動的に投稿された映像もあり、それらは
上のことを考えるとある程度は仕方のないことなんですね。
だけどメディアでは一種のフィルターのようなものがあるはずなのに、
例の映像が流れるというのはちょっと考えるものがあります。。